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Markus Levy

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EEMBC® IoT向けにBluetooth® LE利用時

における実際のエネルギー消費量計測法を発表

 

当該業界標準ベンチマークを用いて、IoTエンドポイントの

マイコンと無線モジュールのエネルギー消費効率を評価できます

 

カリフォルニア州エルドラド・ヒルズ — 2017327 付加価値と実用性の高い用途別ベンチマークの業界標準化を進めるEEMBC®は本日、IoTMarkTM BLEの提供を開始します。IoTMarkTMIoTエッジノード・デバイス(エンドポイント)に使われるマイコンやBluetooth無線のエネルギー消費効率を計測するためのベンチマークおよび解析ツールです。

 

バッテリーの持ち時間は、とりわけアクセスの難しい場所に設置されるエンドノード・デバイスを開発するうえで非常に重要なファクターです。多くのマイコンが超低消費電力対応で設計されていますが、IoTアプリケーションのエネルギー消費の大半をデータの送受信に振り分ける必要があります。その結果、無線機能がマイコンに内蔵されていても別モジュールであっても、そのエネルギー消費量は、主要ファクターであり、競合デバイス間でその値が大きく異なる場合があります。

 

IoTMark-BLEは、データシート記載の仕様では見えない部分も含めて、最適なマイコンやワイヤレス・ソリューションを選択するための手段をIoT システム・デベロッパーに提供します」とSilicon Laboratories社アプリケーション・エンジニアリング部門ディレクター兼EEMBC IoT-Connectワーキンググループ同席議長Brent Wilson氏は述べました。さらに「IoTMark-BLEは、実用タスクを実行しつつ、MCU、無線、プロトコルスタックを含むサブシステム全体のエネルギー消費量を測ります。システムの各部分はエネルギー利用効率に影響を与えますが、無線システム全体を評価することがもっとも現実的なバッテリー持ち時間評価法になるのです。」と述べました。

 

IoTMark-BLE EEMBC IoT-Connectワーキンググループが提供する最初のベンチマークスイーツです。IoTMark-BLE Bluetoothを通信手段に使うIoT デバイスを想定してますが、当該ベンチマークは、Wi-Fi, 6LoWPAN, LPWANを含む通信プロトコルをターゲットとするEEMBCの開発したIoT-Connectベンチマーク・フレームワーク上でも実行可能です。当団体は、マイコン、無線、モジュール間の比較および競合する通信プロトコル間の比較のできるベンチマークスイーツを開発中です。このフレキシブルなIoT-Connectフレームワークのキーコンポーネントには、1) 消費エネルギーを計測するEnergyMonitor; 2) 測定対象物(DUT)との通信をコーディネートする無線マネージャ; 3) 複数アクティビティを同期し、DUTI2CまたはSPIセンサーインプットをシミュレートするIO マネージャ があります。

 

Bluetooth Low Energy (BLE)は、ヘルス・モニター、ホームオートメーション・デバイス、ウエアラブル・デバイスなど、多くのIoTエッジノード・アプリケーションで使われている技術です。それぞれのアプリケーションは、ペイロード・サイズ、ペイロード伝送、伝送パワーといったパラメータが千差万別にあります。そこでEEMBCメンバーはこれらのアプリケーションを広くカバーするテスト手法、測定法に同意する必要がありました。」とSTMicroelectronics社システム・アーキテクト兼EEMBC IoTワーキング・グループ共同議長Mark Wallis氏は述べました。さらに「IoTMark-BLE IoT-Connect frameworkを組み合わせることで、公平な比較のできるパラメータと機能の選択を容易にし、データシート仕様を凌ぐ、価値ある洞察を提供します。」と補足しました。

 

IoT-Connect ベンチマーク・フレームワークは、IoTMark-BLEをサポートし、様々な通信プロトコルに対応します。またあらゆるベンダーのマイコンや無線モジュール製品で動作できるよう十分なポータビリティを有します。さらにこのフレームワークはIoT-Secure ULPBenchを含め、当団体の既存ベンチマークや将来出てくるベンチマークに対応できるよう設計されています。」とEEMBCテクノロジーディレクターPeter Torelli氏は述べました。さらに「競合相手からの根拠のないクレームに惑わされず、業界標準ベンチマークの結果を利用して結論へと導くことでEEMBCベンチマークは顧客と半導体メーカの手間を軽減します。 」と補足しました。

 

これらに興味ある企業には、サポートするIoT通信プロトコルやエンドユーザ・シナリオの種類を最大限にするため、このIoTベンチマークの将来のプロファイルを定義するワーキンググループに参画されることをお勧めします。

 

現在のワーキンググループメンバーはAmbiq Micro, アナログ・デバイセズ, アーム、サイプレスセミコンダクタ、 Dialog Semiconductor, Flex, イマジネーション・テクノロジーズ、インテル、マイクロチップ、Nordic Semiconductor, NXP, ルネサス, Silicon Labs, STMicroelectronics, シノプシス, およびテキサス・インスツルメンツです。 本発表の詳細について知りたい場合はEEMBCに直接コンタクトして下さい; www.eembc.org.

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EEMBCについて

EEMBC1997年、組込みシステムで用いられるハードウェアおよびソフトウェアの性能ベンチマークを開発するために設立されました。EEMBCベンチマークは, 様々なアプリケーション(例:自動運転、モバイル・イメージング、IoTスケールアウト・サーバ、モバイル・デバイス)やdisciplines(プロセッサ・コア機能、浮動小数点、マルチコア、エネルギー消費量)における組込みプロセッサおよびシステムの性能および消費エネルギーを予測するためのプログラムです。

EEMBCメンバーリスト: Ambiq Micro, AMD, アナログデバイセズ, Andes Technology, アーム, C-Sky Microsystems, キャビウム, Codeplay Software, サイプレスセミコンダクタ, デル, Dialog Semiconductor, Flex Ltd., グリーンヒルズ・ソフトウェア, ファーウェイ・テクノロジーズ, IARシステムズ, イマジネーション・テクノロジーズ, インテル, マーベル・セミコンダクタ, マイクロチップ・テクノロジ, ノキア, Nordic Semiconductor, NVIDIA, NXPセミコンダクターズ, リアルテック・セミコンダクタ, ルネサス・エレクトロニクス, サムスン電子, Silicon Labs, Somnium Technologies, ソニー・インタラクティブエンタテインメント, STMicroelectronics, シノプシス, テキサス・インスツルメンツ, ウインドリバー

 

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