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EEMBC® が業界標準を目指すネットワーク・

セキュリティ性能ベンチマークの策定を開始


コンソーシアム分科会は、DPI製品のスループットを

計測可能な、ベンチマーク開発にフォーカス

カリフォルニア州エルドラド・ヒルズ2010年6月22日 The Embedded Microprocessor Benchmark Consortium (EEMBC) は本日、ディープパケット・インスペクション(DPI)・ソリューションの性能を評価できる業界標準的な手法を策定する意思を表明しました。この手法は、伝送の信憑性や安全性を評価するために、ヘッダーやペイロードを含むすべてのデータパケットを検査する方法を用います。これまで、統合脅威管理(UTM)アプリケーションや次世代ファイアウォールに代表されるネットワーク・セキュリティ製品のDPIスループットを試験・評価可能な、共通の方法が存在しませんでした。EEMBCの試験アプローチでは、ネットワークへ感染ペイロードを転送するために使われる、さまざまな脅威ベクトルを想定します。

DPIを提供するシステムの性能を計測するベンチマーク以外に、標準的な実行方法や計測結果のレポート・ルール、設定法や認定手法も標準化する予定です。EEMBCDPIBenchはすべてのDPIソリューションの性能を公平に計測できるので、これらの標準手法は、ITプロフェッショナル、オフィス・マネージャならびにコンシューマが、DPI製品を購入する判断をするときの混乱を防ぐことでしょう。

EEMBCDPIベンチマークは、DPIBenchと呼ばれますが、DPIを実行するデバイスを実装する上で必要となる、制御とインテリジェンスを提供するネットワーク・プロセッサの評価にも一役を担うことでしょう。ネットワーク・プロセッサを完成品で試験した場合にしかネットワーク・プロセッサの性能を評価できなかったため、従来はこの評価は困難でした。まったく同じプロセッサ・チップを使った二つのシステムであっても、システム・ベンダがどの機能を実装するかで、その動作はまったく異なるので、性能評価のチャレンジはより複雑になります。

ソニックウォール R&DディレクタのJeff Caldwell氏がEEMBCネットワーク・セキュリティ分科会議長の役割を引き受けました。Jeff Caldwell氏は「我々は、さまざまなネットワーク・セキュリティの脅威ベクトルに対処しているときのプラットフォームのスループットを公平に評価できる、業界標準的なDPIベンチマークの必要性を強く感じていました」と述べました。さらに彼は「我々は、この必要性を満たすEEMBC DPIベンチマークの策定にすべての業界リーダーが参加するよう、強く求めます。それが完成した暁には、次のステップとして、このベンチマーク手法を実装するために、インターネット・エンジニアリング・タスクフォース(IETF)を立ち上げる予定です。」と補足しました。

EEMBC会長マーカス・レビーは「大半のDPI製品のベンダーは製品の性能や仕様を決める際、独自の方法を用いているので、顧客は製品に関する正確な競合分析をすることが大変難しくなっています。」と述べました。さらに彼は「我々は顧客の立場から、意味のある公平なベンチマーク開発に対して、システム・メーカ、ネットワーク・プロセッサ・ベンダー、ネットワークおよびセキュリティ・アプリケーション・デベロッパが、この活動に参加することを勧めます。」と補足しました。

EEMBCネットワーク・セキュリティ分科会の初期メンバーには、キャビウム・ネットワークス、インテル、ネットロジック・マイクロシステムズなどのプロセッサ・ベンダー、ソニックウォールなどのシステム・ベンダーがあります。EEMBC DPIベンチマーク分科会に参加したい、または会員になりたい場合はマーカス・レビーまでコンタクトしてください。



EEMBCについて

エンベデッド・マイクロプロセッサ・ベンチマーク・コンソーシアム(EEMBC)はプロセッサ・アーキテクトや組み込みシステム設計者が組み込みプロセッサとそのシステムの能力を正確に把握できるようにベンチマーク・ソフトウェアを開発しております。現行のベンチマークは、単一コアおよびマルチコア・プロセッサの性能とエネルギー消費量を、デジタル・エンターテイメント、デジタル・イメージング、ネットワーキング、オフィス・オートメーション分野について、推測することを可能にします。他に自動車、組み込みJAVA、通信機器の分野向けのベンチマークがあります。またコンソーシアムにはEEMBCでのベンチマーク開発を行うR&Dセンターとしての機能、ベンチマーク・サービス、スコア認定サービスを提供するEEMBC技術センターがあります。

EEMBCの現在の会員は以下の通りです。アドバンスト・デジタル・チップ、AMD、アナログ・デバイセズ、アンデス・テクノロジー、アプライド・マイクロ、アーム、ブロードコム、キャビウム・ネットワークス、コード・ソーサリ、サイプレス・セミコンダクタ, ファラデイ、フリースケール・セミコンダクタ、富士通マイクロエレクトロニクス、グリーンヒルズ・ソフトウェア、IARシステムズ、IBM、イマジネーション・テクノロジーズ、インフィニオン・テクノロジーズ、インテル、LSIロジック、リナックス・ワークス、マーベル・セミコンダクタ、メディア・テック、メンター・グラフィックス、マイクロチップ・テクノロジーズ、MIPSテクノロジーズ、ナショナルインスツルメンツ、ネットロジック・マイクロシステムズ、ノキア、NXPセミコンダクターズ、オープンカーネル・ラボ、クアルコム、リアルテック・セミコンダクタ、レッドハット、ルネサス・エレクトロニクス、三星電子、ソニー・コンピュータ・エンターテイメント、STマイクロエレクトロニクス、テキサス・インスツルメンツ、VIAテクノロジーズ、VMware、ウィンドリバー・システムズ。