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EEMBC®
が組み込み業界向けにCoreMark™
ベンチマークを公開
CoreMark™
で初の業界標準ベンチマーク・コミュニティを提供
カリフォルニア州エロドラド・ヒルズ— 2009年6月1日 — エンベデッド・マイクロプロセッサ・ベンチマーク・コンソーシアムは本日、EEMBCとして最初となる公開ベンチマークCoremark 1.0をリリースしました。従来のEEMBCベンチマークは、特定マーケット・セグメント向けに作られ、実際の用途で用いたときの組み込みプロセッサの性能を推測するものでした。 それに対してCoremarkはプロセッサ・コアの性能と基本的なパイプライン構造の性能を測定するために必要な最初の手がかりを提供します。また8ビット・マイコンからハイエンド32ビットのデバイスやアーキテクチャの評価に利用することが可能です。
業界標準を目指すため、Coremarkを含むすべてのEEMBCベンチマークは、EEMBCメンバーが策定し、リリース前にあらゆるプラットフォーム上で完璧なテストを行います。また他のEEMBCベンチマークと同様に、Coremarkのポータビリティは広範囲で利用するための重要な条件となります。
Coremarkのワークロードには、MACと算術演算をテストする行列演算アルゴリズム、ポインターをテストするリンクリスト操作、ステートマシン動作(データ依存の分岐を多用)、CRCがあります。これらのアルゴリズムは、実用途に即した読み出し・書き込み、整数演算、制御演算を提供します。
EEMBCソフトウェア・エンジニアリング・ディレクターのシェイ・ガロンは「組み込みプロセッサ業界へのサービスの一環として、Coremarkは無償のCPUベンチマーク標準を提供することがゴールの一つでした」と述べました。「不評だったドライストーン・ベンチマーク同様、Coremarkは無償で、コードサイズが小さく、簡単に大半のシステムに移植できます。しかしドライストーンと異なり、Coremarkは、コンパイラによる最適化の影響を受けにくく、一貫性のある実行を行い、レポート規則に準拠しています。」と補足しました。
EEMBCはCoremarkソースコードの配布とスコアの公開をするために、専用のウェブサイトを設けました(www.coremark.org)。Coremarkのユーザは、このウェブサイト上にスコア値とプラットフォーム構成の情報を入力してください。この公開されたスコアのリストを用いれば、ユーザは簡単にプロセッサを比較することが可能です。Coremarkには自己検証ソフトウェアが含まれますが、信憑性を更に高めるため、EEMBC技術センターはEEMBCメンバー向けにCoremarkのスコア認定を行うサービスを提供します。
EEMBC会長マーカス・レビーは「Coremarkは簡単にアクセスできるので、既存のスコア値に挑戦することが容易になることでしょう」と述べました。さらに「これらの挑戦をサポートし、他の組み込みプロセッサ・ベンチマーク関連トピックと合わせて、ディスカッション・グループをこのウェブ内に設けました。またEEMBCメンバーが自身のCoremarkの結果について詳細な説明や分析をできるようにブログ・セクションも設けました。」と補足しました。
EEMBC EnergyBench™に対応したCoremarkのバージョンは、すべてのEEMBCメンバーがアクセス可能であり、メンバーでない会社に対しては個別にライセンスしています。EnergyBench™は、プロセッサがEEMBC性能ベンチマークを実行したときに消費するエネルギー量を算出します。EnergyBenchの詳細についてはeembc.org/benchmark/power_sl.phpをご覧ください。
エンベデッド・マイクロプロセッサ・ベンチマーク・コンソーシアム(EEMBC)はプロセッサ・アーキテクトや組み込みシステム設計者が組み込みプロセッサとそのシステムの能力を正確に把握できるようにベンチマーク・ソフトウェアを開発しております。現行のベンチマークは、単一コアおよびマルチコア・プロセッサの性能とエネルギー消費量を、デジタル・エンターテイメント、デジタル・イメージング、ネットワーキング、オフィス・オートメーション分野について、推測することを可能にします。他に自動車、組み込みJAVA、通信機器の分野向けのベンチマークがあります。またコンソーシアムにはEEMBCでのベンチマーク開発を行うR&Dセンターとしての機能、ベンチマーク・サービス、スコア認定サービスを提供するEEMBC技術センターがあります。
EEMBCの現在の会員は以下の通りです。AMCC, AMD、アナログ・デバイセズ、アーム、ブロードコム、キャビウム・ネットワークス、セントールテクノロジー、コード・ソーサリ、サイプレス・セミコンダクタ、EEMBC, エスマーテック、ファラデイ、フリースケール・セミコンダクタ、富士通マイクロエレクトロニクス、グリーンヒルズ・ソフトウェア、IARシステムズ、IBM、イマジネーション・テクノロジーズ、インフィニオン・テクノロジーズ、インテル、LSIロジック、リナックス・ワークス、 マーベル・セミコンダクタ、メディア・テック、メンター・グラフィックス、マイクロチップ・テクノロジーズ、MIPSテクノロジーズ、ナショナルインスツルメンツ、NECエレクトロニクス、ノキア、NXPセミコンダクターズ、沖電気工業、オープンカーネル・ラボ、クアルコム、リアルテック・セミコンダクタ、レッドハット、ルネサス・テクノロジー、RMI, 三星電子、ソニー・コンピュータ・エンターテイメント、STマイクロエレクトロニクス、サンマイクロシステムズ、テキサス・インスツルメンツ、東芝、バーチュアル・ロジック、VMware、ウィンドリバー・システムズ。
EEMBCはthe Embedded Microprocessor Benchmark Consortiumの登録商標です。その他の商標は、該当各社の所有する商標です。